「つらいのはあなただけじゃない」は、正しくて間違い

生きるヒント

「つらいのはあなただけじゃない」と言われて、余計つらくなった、というのはよくある話です。

今回はその是非について書いてみます。

この言葉が有効な時と逆効果な時

既にある程度モチベーションのある人が少しペースや集中力を落とした時に

「いや、つらいのは自分だけじゃない!結果を出すにはここが踏ん張り時だ!」

みたいなのは、アリだと思います。

しかし、メンタルが落ちている人に「つらいのはあなただけじゃない」と言うと、余計に落ち込ませたり考え込ませたりすることが多く、いい結果につながることは少ないです。

そもそも、自分だけがつらいわけではないということは、多かれ少なかれ誰もがわかっていることであり、それを改めて言ったところで意味はありません。

また、前述のように「踏ん張り時」「短期的」「最後の一押し」であれば、この言葉も有効ですが、長期的に人が動くためには別の要素が必要です。

例えば「報酬(ご褒美)」「適切な休息とストレス管理」「能動的に楽しく行う」などです。

これらがなく、「みんな頑張ってるから」というモチベーションだけでは、うまくいくはずもありません。

総合的にみると、有効なシチュエーションというのは限られる言葉なので、安易に使うのは避けたいところです。

人のつらさを一般化してはいけない

「つらい」に限りませんが、人の感情というものは主観が最も大切です。

世の中はとかく、「普通は」「平均的には」「他人と比べたら」という視点で考えがちですが、人の悩みは「相対的」に考えていいものではありません。

出来事は同じでも、どのレベル「つらい」と感じるかは人によって様々です。

ですから、「みんな」なんて軽い言葉で片付けず、その人の感覚にできるだけ寄り添うほうが「誠実」でしょう。

もちろん、「私は弱いから」とアグラをかいて、過剰な気遣いを求めるのもまた違うので、そのあたりはバランスが重要ですが。

いずれにしても、「つらさの一般化」は推奨できるものではないと思います。

言う側も悪気はないかもしれない

ここまで否定的に話してきましたが、この言葉を言う人のすべてが間違いとも、一概には言えません。

安易な気持ちで言う人やマウントを取りたい人もいるでしょうが、なかには「ひとりじゃないから心配しないでね」などというニュアンスで使う人もいるでしょう。

悩んだ人にかける言葉を探すのは難しいものです。

多くの人はカウンセラーでも心理学者でもありませんから、完璧な励ましを求めるのもまた筋違いです。

言葉の不備ばかりを捉えて、「この人もわかっていない」と判定し過ぎるのも注意すべきかもしれません。

そんなに深い意味に捉えなくていい

とはいえ、やっぱり言われたら嫌だ!と言う人が多いと思います。私も嫌です。笑

でも冷静に考えれば、「つらいのはあなただけじゃない」なんて、誰にでも言える陳腐な言葉です。

思いやりから出る場合もありますが、基本的にはあまり深い意図で発せられる言葉ではないですから、大きく反応して悩むほどのものでもありません

ふとした一言を膨らませて悩み過ぎないようにしましょう。

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