どの抗うつ薬を使ったらいいですか?

医学・薬学

うつ病を患っている方は、「自分に合う薬を探したい!」そう思いますよね。

結論から言うと

「自分の症状や、飲んでみて起こった副作用を、なるべく細かく主治医に話せ!」

これが一番大切です。

メンタル疾患は基本的には検査値などの客観的データではなく、「患者の訴え」をベースに治療していきますので、治療者になるべく多くの情報を与えていかないと、処方を決めづらい、という側面があります。

とはいえ、いざ診察をする時に整理してそれらを話せるかというと、難しいでしょう。

そこでオススメするのが

「話すべきことをメモしていく」

ことです。

うつ病の方はそもそも思考がまとまらなくなっていたり、自己表現することが苦手だったりしますから、ぶっつけ本番で診察時に語るのはハードルが高い。

だから、日々自分の症状で気になることを、できる時にメモしておいて、診察時にそれを見ながら話すと良いでしょう。

「不安ばかり考えてしまう」

「体が重くて何もやる気にならない」

「夜ほとんど眠れない」

「逆に寝過ぎてしまう」

「食欲がない」

「逆に過食だ」

「薬を飲んでみたら毎日眠い」

「薬を飲んでみたら便秘が続く」

「薬を飲んでみたら睡眠が浅くなった気がする」

「薬を飲んでみたら性機能に異常が出た」

「薬を飲んでも良くならない」

「薬を減らしたい」

「薬以外で改善する方法はないか」

私がぱっと思いついただけでも、色々伝えるべきことはあります。

苦しんでいるみなさんにとっては、もっと具体的なエピソードがいくらでもあるでしょう。

それをなるべく主治医に伝える。適切な薬物治療は、そこから生まれます。

例えば

不安の改善が得意な薬があります。

意欲の向上が得意な薬があります。

不眠改善が得意な薬があります。

過眠改善が得意な薬もあります。

食欲改善が得意な薬があります。

過食改善が得意な薬もあります。

眠気の出にくい薬があります。

副作用の少ない薬があります。

離脱症状の強い薬があります。

薬以外で改善する方法があります。

医師や薬剤師は、それらを把握しているはずなので、しっかり自分の状態を伝えれば、適切な薬を選んでくれるはずです。

というか、伝えてくれないと選びようがない、ということもあります。

だから、受診前に話すべきことをメモしておいて、言いたいことはしっかり伝えるようにしましょう。

それと、抗うつ薬の効果がはっきり出るまでは数週間かかりますから、少し飲んで「これは効かない」なんて言って、コロコロ薬を変えるのもNG。

しっかり話して薬を選んでもらったら、それを信じてしっかり飲み続けること。

同時に、生活習慣や運動習慣の改善を自分でしていくことも大切です。

私は薬剤師なので処方権はありませんが、相談されれば、あなたに合う薬を一緒に考えることはできます。

悩んでいる方はご相談、承ります。笑

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