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わが国では5人に1人が罹患するといわれる水虫。
白癬菌感染が原因であり、爪白癬と足白癬に分けられます。
原則として、ピンセットで皮膚を採取して顕微鏡検査をすることで診断します。
今回は、その治療薬について、まとめてみます。
爪白癬
ガイドラインでは、内服治療の推奨度がA、外用(クレナフィン®︎・ルコナック®︎)がBとなっています。
爪白癬の内服薬
イトリゾール®︎カプセル(イトラコナゾール)
爪白癬に対してはパルス療法
1回200mg 1日2回 1週投与 3週休薬 3クール
が行われます。
総投与日数は3週のため、実際に内服する期間は短くて済みます。
空腹時に服用するとバイオアベイラビリティが大きく下がるため、食直後服用。
相互作用・禁忌の多さは有名。禁忌でなくても、例えばカルシウム拮抗薬などの血中濃度が上昇し、副作用が発現した例もあるため注意。
ジェネリック変更時、血中濃度が上がらず治療効果に影響を与えたという報告があります。
内用液もありますが、こちらは爪白癬のパルス療法には用いません。ちなみにカプセルと異なり空腹時投与となるため、注意が必要です。
ラミシール®︎錠(テルビナフィン)
抗白癬菌作用が他と比べて優れます(海外では第一選択)。逆に抗菌スペクトルは狭いので、ほぼ白癬菌専用の薬ともいえます。
重篤な肝障害のリスクがあるため、投与開始時・1ヶ月後・2ヵ月後に検査が必要。その後も適宜。
1日1回、6ヵ月、連日投与。
ネイリン®︎カプセル(ホスラブコナゾール)
イトリゾール®︎の相互作用・ラミシール®︎の肝障害という欠点を改善した内服薬。
肝障害・ワルファリン内服中は慎重投与。
1日1回、12週、連日投与。
爪白癬の外用薬
以前は爪白癬といえば内服でしたが、近年では浸透力に優れた爪白癬用の外用薬が販売されています。
前述の通り、爪白癬におけるガイドライン上の推奨度は内服がA、外用がBとなっていますが、外用であれば副作用や相互作用のリスクが抑えられるため、今後有効性が確認されてくれば推奨度も変わってくるかもしれません。
ルコナック®︎は最小発育阻止濃度(MIC)が小さく強力です。両足10枚に塗ると、1本で約2週間分。
クレナフィン®︎はハケがついており、塗りやすいのが利点です。両足10枚に塗ると、1本で約1週間分。
足白癬
治療薬
ガイドライン上では内服・外用ともに推奨度Aですが、一般的には外用薬が第一選択的に使用されます。
ガイドラインで掲げられているのは
アスタット®︎・アトラント®︎・ゼフナート®︎ ニゾラール®︎・ペキロン®︎・メンタックス®︎ ボレー®︎・マイコスポール®︎・ラミシール®︎ ルリコン®︎。
すべて1日1回。
アスタット®︎・アトラント®︎・ゼフナート®︎・ラミシール®︎・ルリコン®︎は、抗菌力が強く、かつ角質浸透性・貯留性が高いと言われています。ただし、薬剤間の優劣については正確な研究はなし。
ラミシール®︎は同成分の内服あり。
ルリコン®︎はルコナック®︎と同成分。
軟膏はべたつきが多いが刺激が少なく、びらんにも使用可能。
クリームは標準的な剤形。使用感も良い。びらんにはやや不適。
外用液は使用感が良いが刺激が強い。乾燥面に。
外用は特に塗り方が大切なので、必ず覚えておきましょう(以下参照)。
外用薬の塗り方
一般的には入浴後が角質に浸透しやすいため効果的。
塗る範囲は足の裏全体・指の間・指の表側・足の縁・アキレス腱の周り(メーカーさんなどが資材を作ってくれているので、参照すると良いです)。
症状がなくなってからも2ヶ月程度は塗布を継続します。
人差し指の第一関節(1FTU)までチューブから出した分が片足に塗る量の目安。
これが約0.5gなので両足で1g。10gチューブ1本が10日分の計算。
とはいえ、指の長さや足の大きさでだいぶ誤差が出るので、あくまで目安程度で。
ちなみに使用後は靴下などは履かずそのまま寝たほうが良いとされています。動くのに気持ち悪いので一時的に履いても良いですが、寝る時は脱ぎましょう。



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