【薬剤師執筆】抗認知症薬の使い分け

薬の使い分け
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耳で覚える薬の使い分け〜抗認知症薬〜【薬剤師・勉強】
抗認知症薬の使い分けを解説しています。音声のみで恐縮ですが、通勤途中や寝る前、スキマ時間の勉強に。文章をご希望の方はブログをご参照ください。抗認知症薬の使い分け/※2020/12/22現在の情報です。定期的に更新致しますが、最新の情報は添付文書や...

「超高齢社会」となり、それとともに発症率も増えてきた認知症。

今回はその治療薬について、まとめてみます。

ドネペジル(アリセプト®︎)

日本で初めて認知症治療薬として発売された薬。

現在の抗認知症薬の中では最も興奮性が強いとされ、特に抑うつ・意欲低下のある患者へは奏功しやすいかもしれません。

逆にいえば興奮・易怒性があらわれることもあり、その際はリバスチグミンへ切り替えるか、メマンチン・チアプリド・抑肝散などを使用したりします。

添付文書上は「3mgで維持しない」となっていますが、実際は増量により消化器・精神症状があらわれたり、少量でも有効性が認められたりするため、現在は比較的柔軟に用量設定をすることが多いです。

錠・OD錠・細粒・DS・ゼリーと剤形豊富。

ガランタミン(レミニール®︎)

ドネペジルと同様、どちらかといえば興奮性の薬剤ですが、ドネペジルよりはやや mild。

ドネペジルは長期投与により耐性を生じる点が指摘されていますが、ガランタミンはニコチン性アセチルコリン受容体を賦活する「アロステリック作用」をもつため、耐性を生じにくいとされています。

液剤もあります。

リバスチグミン(イクセロン®︎/リバスタッチ®︎)

貼付薬であるため消化器症状のリスクが抑えられます。

反面、かぶれ・かゆみなどの皮膚症状には注意が必要です。基剤の変更により、ややかぶれにくくはなりました。

上記2種と比較すると抑制系の薬剤であり、興奮の強い方にはこちらが適するといわれます。

また、食欲増進作用もあり、加齢に伴うフレイル対策としても有用。

最小量は4.5mgですが、現在では9mgから開始することが可能となりました。

メマンチン(メマリー®︎)

上記3種とは作用機序が異なり、保険的にも併用可能。

抑制系の薬物であり、特に興奮の強いケースに適するとされます。

めまいがあらわれることがあり、対象が高齢者という性質上、注意が必要。

その他

興奮・徘徊などの周辺症状に対し「抑肝散」などの漢方もよく使用されます。

興奮系の症状に対しては「チアプリド(グラマリール®︎)」、抑うつ・意欲低下などに対しては「ニセルゴリン(サアミオン®︎)」「アマンタジン(シンメトレル®︎)」などが使われることもあります(正式な適応は脳梗塞後遺症)。

その他、リスペリドン・オランザピン・クエチアピンといった抗精神病薬や、セルトラリン・エスシタロプラム・ミルタザピンといった抗うつ薬が使用されることもあります。

コメント

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