【薬剤師執筆】カルシウム拮抗薬の使い分け

薬の使い分け
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耳で覚える薬の使い分け〜カルシウム拮抗薬〜【薬剤師・勉強】
カルシウム拮抗薬の使い分けを解説しています。音声のみで恐縮ですが、通勤途中や寝る前、スキマ時間の勉強に。文章をご希望の方はブログをご参照ください。カルシウム拮抗薬の使い分け/※2021/01/04現在の情報です。定期的に更新致しますが、最新の情報...

シンプルに降圧力を求めたい時や、狭心症・心筋梗塞といった虚血性心疾患を併発している方に処方されやすいカルシウム拮抗薬(以下CCB)。

今回は代表的なCCBについて、まとめてみます。

アムロジピン(アムロジン®︎/ノルバスク®︎)

もはや説明不要のTHE・降圧薬。

高い降圧力と長い持続力から、CCBの中では最も多い処方数を誇ります。

下肢浮腫や歯肉肥厚が問題となる患者さんでなければ「とりあえずアムロジピン」でなんとかなってしまう場合もあるでしょう。

逆に、あえてアムロジピンを使わない場合、「なぜだろう?」と考えると面白いかもしれません。

ニフェジピン(アダラート®︎/セパミット)

こちらも有名ですね。

降圧力としては最強クラスなので、血圧が特に高い方の定期薬、あるいは発作的に血圧が上昇した際の頓服として使用されたりします。

また、冠攣縮の予防効果もあるので、高血圧×狭心症の患者にも。

以前はカプセル剤を脱カプセルしての舌下投与が、急激な血圧上昇時に用いられることがありましたが、過度の降圧や反射性頻脈が問題となるため、現在では禁止とされ、合わせる形でカプセル剤の販売は中止されました。

アゼルニジピン(カルブロック®︎)

L型だけでなくT型チャネルにも作用するため、下肢浮腫・反射性頻脈の軽減や、腎保護作用も期待できます。

16mgでアムロジピン5mgと同等。

この薬や後述のベニジピンは脂溶性が高く、一旦血管組織に取り込まれた後、徐々に作用点である血管壁に移行するため、効果発現がゆっくりと言われます。

2〜3ヶ月かけて効果を評価しましょう。

ちなみにガイドラインでは「高血圧治療ではゆっくり降圧するべき」とされているので、悪い特徴というわけではありません。

ベニジピン(コニール®︎)

L・T・N型チャネルに作用。

冠攣縮予防効果が高評価。

ニフェジピンで降圧し過ぎたり副作用が問題となる場合などの代替薬としても。

それでも降圧し過ぎるならジルチアゼムでしょうか。

シルニジピン(アテレック®︎)

L・N型チャネルに作用。

浮腫・頻脈の軽減も図れますが、特に腎保護作用が着目されています。

他のCCBとの併用で尿タンパクが減少したという報告もあり。「サブCCB」として併用要員としての使い方もあるかもしれません。

持続が比較的短めなため、一定の時間帯のみに効かせたい場合などにも有用。

ニカルジピン(ペルジピン®︎)

脳血管拡張作用が強め。

注射剤があり、高血圧緊急症や急性心不全の際に使用します。

ニルバジピン(ニバジール®︎)

冠・脳血管拡張作用が強め。

ジルチアゼム(ヘルベッサー®︎)

降圧もできるがその作用は小さく、どちらかと言えば「心臓の薬」。

「ジピン系」とは違ったくくりで考えた方が良いかもしれません。

「冠攣縮を予防したいが、前述のニフェジピンやベニジピンでは降圧し過ぎる」などの場合、こちらを使用すると良いでしょう。

また、頻脈傾向の高血圧にも使用されます。

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