【薬剤師執筆】鉄剤の使い分け

薬の使い分け
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栄養不良や出血性疾患、月経過多や妊娠など、様々な背景で起こり得る鉄欠乏性貧血。

今回はそこで使用する鉄剤の使い分けについてまとめてみます。

クエン酸第一鉄(フェロミア®︎)

経口鉄剤では最も処方頻度の高い薬剤。

食事・お茶・胃酸分泌低下による吸収への影響が少ないことが評価されているものと思われます。

顆粒があることもメリット。匂いはよいですが、なめると鉄の味がします。

硫酸鉄(フェロ・グラデュメット®︎)

徐放製剤であり、吐き気・胃部不快感などの副作用が出にくいとされます(個人差あり)。

錠剤が小さめで飲みやすいです。

フェロミア以外に共通の特徴ですが、食事や胃酸分泌低下(酸分泌抑制薬や胃摘出の方など)によりpHが上昇すると吸収が低下します。

フマル酸第一鉄(フェルム®︎)

徐放製剤であり、吐き気・胃部不快感などの副作用が出にくいとされます(個人差あり)。

カプセル剤であり味・臭いがある程度軽減されます。

1capでフェロミア2T分の鉄を含有しています。

溶性ピロリン酸第二鉄(インクレミン®︎)

シロップ剤。

基本は小児用ですが、吐き気が出にくいことを考慮し成人に用いられることもあります。

吐き気に関しては、どの薬剤が合うか個人差があるため、各製剤を順次試してみるのも1つの手です。

ビタミンCとの併用

吸収性を上げる意図でビタミンC製剤(シナールなど)を併用することも良くみられますが、明確なエビデンスはありません。

特にフェロミアは非イオン型で吸収されるため、メーカーも有効性に差はないと回答しています。

コメント

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