多くは心配不要のことながら、指導を怠ると患者さんに不安を与えることもある、医薬品による着色。
今回は、その原因となる薬剤について、まとめてみます。
尿が着色する医薬品
| 医薬品 | 着色 |
| エパルレスタット(キネダック®︎) | 黄褐色or赤色 |
| エンタカポン(コムタン®︎) | 赤褐色 |
| カルバゾクロム(アドナ®︎) | 橙黄色 |
| サラゾスルファピリジン(アザルフィジン®︎EN・サラゾピリン®︎) | 黄色〜黄赤色 |
| セフジニル(セフゾン®︎) | 赤色 |
| センナ・センノシド(アローゼン®︎・プルゼニド®︎) | 黄褐色or赤色 |
| チペピジン(アスベリン®︎) | 赤色 |
| チメピジウム(セスデン®︎) | 赤色 |
| ビタミンB2(ハイボン®︎・フラビタン®︎・栄養ドリンク) | 黄色 |
| フルタミド(オダイン®︎) | 琥珀色or黄緑色 |
| ミノサイクリン(ミノマイシン®︎) | 黄褐色〜茶褐色、緑色、青色 |
| リファブチン(ミコブティン®︎) | 橙赤色 |
| リファンピシン(リファジン®︎) | 橙赤色 |
| レボドパ(イーシードパール®︎・ネオドパストン®︎・マドパー®︎・メネシット®︎) | 黒色 |
成分そのものの色に着色するものは錠剤の色に近いものもありますが、代謝物などによるものは全く違う色になることもあります。
赤色尿など、説明していないと「血尿が出た」と思って不安にさせたり、服薬をやめたりする可能性もあるため注意。
ほか、利尿薬で尿量が増えると、尿の色が薄くなることがあります。
反対に、脱水になると尿の色が濃くなることがあります。
ちなみに添付文書では「その他の注意」に記載されていることが多いですが、レボドパ製剤各種は「副作用」の欄にこっそり書いてあったりします。見逃し注意。
便が着色する医薬品
| 医薬品 | 着色 |
| 鉄を含むもの(フェロミア®︎、フェロ・グラデュメット®︎、フェルム®︎、インクレミン®︎、ピートル®︎、リオナ®︎) | 黒色 |
| セフジニル(セフゾン®︎) | 赤色(粉ミルク・経腸栄養剤など鉄添加製品との併用時) |
| リファンピシン(リファジン®︎)、リファブチン(ミコブティン®︎) | 橙赤色 |
ほか、デパケン®︎R/セレニカ®︎Rやペンタサ®︎、テオドール顆粒は薬の残渣が排泄されるため、白いカスが付着することがあります。
残渣という点では、インヴェガ®︎、コンサータ®︎、スローケー®︎、フェロ・グラデュメット®︎も殻(ゴーストピル)が排泄されます。以前はオキシコンチン®︎もそうでしたが、TR錠となりゴーストピルはあらわれなくなりました。
コンタクトレンズが着色する医薬品
・サラゾスルファピリジン (アザルフィジン®︎EN・サラゾピリン®︎) ・リファブチン(ミコブティン®︎) ・リファンピシン(リファジン®︎)
などは、涙も着色するため、コンタクトレンズ(特にソフトコンタクトレンズ)も着色することがあります。
また、着色ではありませんが、低用量ピルにより角膜厚が変化し、コンタクトレンズ装用時の不快感や、視野・視力の変化があらわれるという報告があります。
中には重大な変色も
SGLT2阻害薬による膀胱炎、リザベン®︎による膀胱炎様症状、シクロホスファミドやイホスファミドによる出血性膀胱炎では、血尿があらわれることがあります。
NSAIDs潰瘍や抗血小板薬・抗血栓薬による消化管出血では、黒色便があらわれることがあります。
スタチンやフィブラートによる横紋筋融解症では、赤褐色尿があらわれることがあります。
これらの際は、速やかに対応する必要があるため、注意が必要です。


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