【薬剤師執筆】漢方薬(頭痛)の使い分け

薬の使い分け

頭痛には緊張型頭痛・片頭痛など色々ありますが、西洋薬の効果がイマイチであったり、副作用に過敏で使用しづらいケースもあり、そんな時に漢方薬が活躍します。

今回はそれらの使い分けについて、まとめてみます。

五苓散

水分代謝を改善して頭痛を軽減します。片頭痛に使われるほか、天気が悪くなると頭痛などがする「気象病」に対して使用されることもあります。

呉茱萸湯

吐き気や冷えを伴う頭痛、特に片頭痛に有効です。片頭痛に対しては五苓散と併用されることもあります。味があまりよくないことが難点。

釣藤散

頭痛のほか高血圧・充血・めまいなど頭部に関連する症状のある時に適します。即効性はあまりなく、数日から数週間必要になることが多いです。

葛根湯

肩こり・首こりを伴う緊張型頭痛に使われます。

半夏白朮天麻湯

めまいに使用されることが多いですが、胃腸が虚弱な人の緊張型頭痛に用いられることがあります。

川芎茶調散

頭痛もちの人の発作時に体力に関わらず使用できます。即効性があり頓服でも可。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯

冷えると頭痛がする人に使用されます。クーラーにあたると頭痛のする「冷房病」に有効なことがあります。

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