病気としての「うつ病・うつ状態」はもちろん、健康な人でも「うつっぽい」時は、何もやる気が起きなかったり、仕事・家事・勉強などを始めるのがつらかったりすると思います。
心身へのダメージが蓄積している際は、休むことが大切なのは間違いありませんが、逆に休み過ぎると更に動くのがつらくなることがあることは知っておくとよいと思います。
行動する際、最もエネルギーを使うのは「動き出し」「はじめの一歩」「ゼロからイチ」の瞬間です。
電源を切った状態が長く続くほど、スイッチが入りにくくなってしまうため、注意しておく必要があるでしょう。
また、やる気を起こす「側坐核」という脳の部分は、行動することによって活性化します。
つまり、「やる気が出るまで待つ」のではなく、軽い負荷からでよいので「とりあえず動き出してみる」ことも大切というわけです。
「疲れて元気がないから動けない」ということももちろんありますが、「動かないから元気が出ない」ということもある、ということですね。
とはいえ、そんな時に簡単に動き出せるわけではありませんから
朝なら「とりあえず着替える」、勉強なら「机に向かって本を開く」
といったように、なるべく簡単なことだけ始めてみるとよいでしょう。
個人的には「ガムを噛む」などもオススメです。だるくてもできますし、立派な「リズム運動」なので、うつで減少するとされる「セロトニン」の分泌効果も期待できます。
そしてエンジンがかかってきてから、加速すればよいのです。
意外にみんな真面目なので、やるなら「しっかり」やるべきだと思っている人がとても多いです。
でも「しっかり」やるのはノってきてからでも遅くありません。
だらだら始め、ノったら飛ばす。
全力でやるか、徹底的に休むか、の二択だけで考えず、中間の「とりあえず、適当にやる」も時には有効活用するとよいでしょう。
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