「趣味は人間観察です」なんていうほど好きで、知人から他人まで、色々見て楽しんでいる人は多いですよね。
反対に、観察されたり視線を感じたりするのが苦手で、緊張してしまう、という人もいるでしょう。最近話題のHSP(Highly Sensitive Person:繊細・敏感な人)などはこのタイプが多いといわれます。
私はどちらかというと後者で、人から見られていると実力を発揮できないタイプで、自分が他人をじろじろ見るのも「迷惑じゃないかな」なんて思って、控えるタイプです。笑
また、他人を観察している人は、時に人のことを笑ったり、批判したり、粗探ししたりするイメージもあり、なんとなく苦手でした。
しかしいまでは、人間観察も正しく使えば、家庭・恋愛・仕事などにおけるコミュニケーション術として役に立つものだと思っています。
今回はそんな内容で書いてみようと思います。
よい人間観察で、他人の気持ちがわかる
他人の行動をうまく観察できれば、その人が普段どう動いているか、何に苦労しているか、どういう癖があるのか、などがわかってきます。
ここで「観察だけ」で終わってしまうのは、ちょっともったいない人間観察です。
もう一歩踏み込んで、観察することでわかったその人の「苦労」をフォローしてあげれば、人間観察の結果を生かすことができます。
さらに有効な方法として、その人の行動を真似てみることもお勧めです。
すると、より実感的に他人の苦労がわかりますから、手助けできることも増えるでしょう。
ほかに、他人の「表情」や「声」も、うまく観察することでコミュニケーションに生かすことができます。
笑顔の頻度や声のトーンが「普段と比べてどうか」とみることで、その人の調子を判断する材料になります。
コツとしては、「普通の人と比べてどうか」ではなく「その人の普段と比べてどうか」をみることです。
そうやってその人自身をしっかりみてあげれば、例えば調子が悪そうな時にフォローしてあげることもできます。
以上の内容は、家庭でも恋愛でも役に立つテクニックです。
例えば夫が妻の家事の様子を観察したり、自分でやってみたりすれば、どこが大変なのがわかり、サポートすべき点もわかるでしょう。
あるいは、好きな人の表情や声を読み取って、元気がない時にフォローができれば、気を引くこともできるかもしれません。笑
とはいえ、いずれにしてもテクニックばかりでなく、心から力になりたいと思うことが大切なので、そこは忘れないでほしいですけどね。
よい人間観察で、仕事できるようになる
まずは仕事上における「残念な人間観察」から。笑
他人の仕事ぶりをみて、「あの人は仕事できない」と批判している場面を非常によく見聞きしますが、個人的には、この批判はやめるべきだと思います。傲慢に思います。
他人の仕事に左右されている時点でその人も仕事ができるとはいえない気がしますし、他人がどうあれ自分ができることを淡々とこなすほうがおそらく楽です。
この「仕事できない人探し」にはメリットはありません。
ではメリットがある人間観察はどういうものかというと、ひとつは「参考になりそうな人の言動を観察すること」です。
仕事が速かったり、結果を出している人には、それなりの働き方があります。
それを観察し、真似ることで、自分のスキルアップにつなげることができます。
また、顧客や取引先と接する際にも人間観察スキルは役立ちます。
このような対応時、観察を疎かにし、自分の話したいことだけ話したり、事務的で画一的な対応をしたりしている人は、意外と多いものです。
そうではなく、しっかり相手を観察し「オーダーメイドの対応」をすることが、信頼関係につながるものだと思います。
もっとも、そういう私も仕事ができるほうなのかはわからないので、偉そうには言えないんですけどね。笑
よい人間観察で、ポジティブ思考になる
「粗探し」をする人の人間観察は「悪いところ」ばかりに着目します。
この「着目の癖」というものは次第に染みついていくので、「粗探し」ばかりしていると「粗探し脳」になっていきます。
するとどうなるかというと、人生がネガティブ寄りになっていきます。笑
これは幸せじゃないと思うんですよね。
どうせ観察するなら、いいところを探していきましょう。
日本人は「欠点を探し、埋める」ことばかり考えていると揶揄されますが、確かに「長所を伸ばしてあげる」ことが苦手です。
それでは平均的なロボット人間ばかりで、いずれAIに取って代わられてしまうでしょう。
そうならないよう、意識的にいいところに目を向けて伸ばしていくことが重要なのです。悪いところは、まあそこそこで。笑
また、他人だけでなく「自分の長所観察」も大切です。
些細なことでも、自分の「得意なこと」「できたこと」「感謝されたこと」などに目を向ける癖をつけることで、毎日を楽しく変えることができるはずです。
どうせなら、ポジティブな人間観察をしていきましょう。
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