【薬剤師執筆】帯状疱疹治療薬の使い分け

薬の使い分け
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耳で覚える薬の使い分け〜帯状疱疹治療薬〜【薬剤師・勉強】
帯状疱疹治療薬の使い分けを解説しています。音声のみで恐縮ですが、通勤途中や寝る前、スキマ時間の勉強に。文章をご希望の方はブログをご参照ください。【薬剤師執筆】帯状疱疹治療薬の使い分け/※2021/03/17現在の情報です。定期的に更新致しますが、...

ヘルペスウイルスの一種である「水痘・帯状疱疹ウイルス」が原因となり、典型的には体の片側、帯状に痛み・発疹・水疱があらわれる帯状疱疹。

帯状疱疹後神経痛となると、慢性的に痛みが継続してしまうこともあるため、管理が重要です。

今回はその治療薬について、まとめてみます。

抗ウイルス内服薬

標準治療としては、皮疹発症から3日以内、遅くとも5日以内に内服を開始し、7日間継続することが推奨されています。

単純疱疹など別の適応の際は用法・用量が異なります。

アシクロビル(ゾビラックス®︎)

古典的な抗ヘルペスウイルス薬。

服用回数が1日5回と多く(小児は1日4回)、通常の治療では他薬が優先的に使用される傾向があります。

免疫抑制状態における水痘・帯状疱疹の予防薬として使用経験が多いです。

バラシクロビル(バルトレックス®︎)

アシクロビルのプロドラッグであり、服用回数が1日3回と少なくなっています。

使い慣れている医師が多く、よく処方される薬です。

精神神経症状(アシクロビル脳症)や腎機能障害に注意し、腎機能に応じて投与量や投与間隔を調節する必要があります(ゾビラックス®︎・ファムビル®︎も同様)。

ファムシクロビル(ファムビル®︎)

こちらも1日3回の抗ヘルペスウイルス薬。

バルトレックス®︎は錠剤がとても大きいのが欠点でしたが、こちらは直径約1cmの円形錠と、飲みやすくなっています。

こちらも腎機能には注意。

アメナメビル(アメナリーフ®︎)

1日1回の服用でよく、肝代謝のため、腎機能による影響が少ないというメリットがあります。

反面、CYP3A/2B6関連の相互作用に注意(リファンピシンは禁忌)。

また、現状では帯状疱疹のみの適応です。

疼痛コントロール

急性期の痛み・皮疹が強いほど帯状疱疹後神経痛に移行しやすいため、積極的に鎮痛することが重要です。

急性期にはアセトアミノフェンやNSAIDsのほか、神経ブロックなども行われます。

神経痛に発展した際はリリカ®︎・タリージェ®︎といった神経障害性疼痛治療薬や、ノイロトロピン®︎・三環系抗うつ薬・オピオイドなどが使用されます。

外用薬

抗ウイルス外用薬

帯状疱疹に適応をもつ外用薬としては「アラセナ®︎A軟膏」があります。

「ゾビラックス®︎軟膏」の適応は「単純疱疹」、「ゾビラックス®︎眼軟膏」の適応は「単純ヘルペスウイルスに起因する角膜炎」であり、帯状疱疹の適応はありません。

一般に帯状疱疹の治療は内服薬が主体となりますが、軽症の場合は外用薬を使用することもあります。

また、抗ウイルス薬の内服・外用の併用は保険審査上、査定の対象になることがあります(併用した際の上乗せ効果は乏しい)。

その他の外用薬

抗炎症作用のある「アズノール®︎軟膏」や「NSAIDs外用薬(スタデルム®︎など)」を使用する場合があります。

また、細菌による二次感染の予防・治療に対して「ゲンタシン®︎軟膏」なども用いられます。

水疱が破れてびらんを生じた場合には、皮膚潰瘍治療薬の「ゲーベン®︎」や「アクトシン®︎」を使用することもあります。

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