【薬剤師執筆】解熱鎮痛薬の使い分け

薬の使い分け
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耳で覚える薬の使い分け〜解熱鎮痛薬〜【薬剤師・勉強】
解熱鎮痛薬の使い分けを解説しています。音声のみで恐縮ですが、通勤途中や寝る前、スキマ時間の勉強に。文章をご希望の方はブログをご参照ください。【薬剤師執筆】解熱鎮痛薬の使い分け/※2021/03/22現在の情報です。定期的に更新致しますが、最新の情...

日常よく目にしますが実は種類が多く、違いが整理しにくい解熱鎮痛薬。

今回はそれらの使い分けについて、まとめてみます。

強さの比較

鎮痛作用が強めなものは

・ボルタレン®︎(ジクロフェナク)
・ロルカム®(ロルノキシカム)
・ポンタール®(メフェナム酸)
・ソレトン®/ペオン®(ザルトプロフェン)

などであり、頻用されるロキソニン®やセレコックス®よりも一段上とされています。

反対に、鎮痛作用が弱めなものは

・ブルフェン®(イブプロフェン)
・ソランタール®(チアラミド)
・カロナール®(アセトアミノフェン)

などであり、小児や腎機能障害例など、他の薬剤が使いにくい際に有効です。

副作用の比較

COX-1は胃粘膜保護にも寄与しているため、COX-2のみを選択的に阻害する薬の方が胃腸障害は少ない傾向にあります。

COX-2選択性が高いものとしては

・セレコックス®︎
・オステラック®︎/ハイペン®︎
・モービック®︎

があげられます。

逆に「ボルタレン®︎」などは胃腸障害が多い傾向にあります。

速効性の比較

代表的な短時間型NSAIDsで比較すると、そのTmaxは

・ロキソニン®︎(活性代謝物):約50分
・ボルタレン®︎:約2.7時間
・ブルフェン®︎:約2.1時間
・ロルカム®︎:約30分

と記載されています。

速効性で選ぶのであれば「ロキソニン®︎」「ロルカム®︎」が優れているということになります。

持続性の比較

<1日2回>
・セレコックス®︎
・オステラック®︎/ハイペン®︎
・インフリー®︎
・クリノリル®︎
<1日1回>
・フルカム®︎
・モービック®︎

コンプライアンスの悪い方や生活時間の不規則な方、夜間も効果を持続させたい方などに。

小児・妊婦への使用

15歳未満の小児に対しては基本的にNSAIDsは避け、「アセトアミノフェン」を使用することが多いです。NSAIDsを使用する場合、「ブルフェン®︎」は5歳から、「ボルタレン®︎サポ」は1歳から使用できます。

また、NSAIDsは妊娠末期に使用すると胎児動脈管収縮などのおそれがあり、また妊娠中期でも、胎児の腎機能障害および尿量減少、それに伴う羊水過少症の報告があります。

以上より、一般に妊婦に対しては「アセトアミノフェン」を使用します。外用薬も避けた方が無難ですが、サリチル酸メチル(MS温/冷シップ、サロンパス®︎など)は使用できます。

アスピリン喘息への使用

添付文書上、禁忌となっていない鎮痛薬としては

・キョーリンAP2®︎(シメトリド/無水カフェイン)
・ノイロトロピン®︎

などですが、使い勝手がよいとはいえません。

NSAIDsを使用するならば、COX-2選択性の高い「セレコックス®︎」か、塩基性の「ソランタール®︎」は比較的安全とされています。

比較的安全と思われる「アセトアミノフェン」も、1000mg/日以上になるとアスピリン喘息を起こす可能性があるようです。使用するのであれば、300mg/回以下が目安となります。

疼痛が強い場合はオピオイドも選択肢に入れます。

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