あまり面白くありませんが、今回は私が薬剤師になった後の悩みと、それにどう対応してきたかを書いてみます。
学生〜新人までは、薬学部で知識を叩き込み、就職の際はどう医療に貢献するかを考え、出会った同期とここで頑張ろうと、似合わないながら情熱のようなものももっていました。
それが就職してみたら、医療と直接関係ない業務を任され、頑張って勉強しても鼻で笑われ、人間関係の問題にばかり心が囚われていく。いつしか自己研鑽よりも日々を乗り越えることばかり考えるようになっていました。
この現象は新医療人特有の「はしか」みたいなものだと思い、「いずれ免疫がついて順応していくのだろう」「いまは我慢して下積みを重ねていく時だ」と言い聞かせていました。
でも、これがなかなか治らなかったんですね。慢性化してしまった。
ずっと押し付けられた義務感とモヤモヤを抱えながら、それでも「社会」というのはこういうものだと、自分のしていることを「好きになったつもり」で過ごしていました。
でも、心は誤魔化せないもので、だんだんと心身に影響が出てきたのですね。
「頭痛」「動悸」「眼精疲労」「めまい」「食欲不振」「吐き気」「胃痛」「下痢」「咳」「痒み」「抑うつ」「過呼吸」「不眠」…
どれも軽度なゆえに大して診察も受けずにいましたが、こうして書いてみるとヤバかったなと自覚します。笑
ついには限界を迎え、休職を余儀なくされたこともありました。
そのあたりから「このままじゃマズい」と考え、無理しないで生きる方法を模索し始めました。
で、自分が一番うまくいっていた時を考え直したら、「薬学部での勉強」に辿り着きました。
実は私は学生時代にはかなりの成績を残しており、薬剤師国家試験も満点に近い点数を取っていたのです(自慢)。
でもこの時私は「全然頑張ったつもりがなかった」のです。あ、「天才だった」というわけではありません。笑
勉強時間でいえば、学生内でもトップクラスの時間を確保していた自負はあります。でも、全然つらくなかった。
この状況に鍵があると思うのです。すなわち
「楽しい努力」ができて、結果がついてくる状態」
を目指すということ。
これが健全な「頑張りかた」だと思うのです。
そのためにはまず「好きなこと」あるいは「好きまでいかないけど苦じゃないこと」を探して、それに注力する。
「嫌いなこと(人)」は、できればやめてしまう。とはいえ、そういかないこともあるでしょうから「とりあえず」でやる。全部「真面目に完璧に」向き合わなくてもいい。
わが国の教育はどうも「苦手をなくす」ことに傾倒しがちです。口では「完璧な人間なんていない」なんて言ってる人の多くが、改善点ばかり指摘していたりしますよね。
それに反抗してみるのです。
私の場合は改めて「薬の勉強と情報発信」に集中しています。結局、これが一番好きみたい。笑
別に「All or Nothing」で、好きなこと「だけ」やる、嫌なことは「全く」やらない、なんて極端なことは言いませんが
好きなことは「全力」「100%」でやる。嫌なことは「最低限」「60%」でやる。
このくらいはしてもいいんじゃないかな。笑
まずはそういう努力をできそうなことを探すことから、始めてみましょう。
ちなみに当ブログ、この記事で200記事目になりますが、全然頑張らず楽しんでいます。笑
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