【薬剤師視点】『アンサングシンデレラ6話』感想

生きるヒント

レボフロキサシンを飲んでいるのに改善しない!というところに酸化マグネシウムの画像をちらっと見せたのはミスリードだったわけですね。私は単純なので「あー、相互作用か」なんて考えてしまいました。笑

それはともかく、今回のテーマのひとつは多剤耐性菌。コロナと同様、耐性菌によってまたしてもパンデミックが起こるリスクもあるということも皆が理解して、不要な抗菌薬処方は減らしたいところ。

しかし、私達は意味がないとわかっていても、「風邪をひいたから抗生物質が欲しい!」という患者さんはいるものです。

そういった方を非難する意味はありませんが、社会全体で少しずつ理解を広めていきたいと思います。

さて、個人的に印象的だったのは、月経困難症(生理痛のひどいバージョン)の方が「ただの生理痛と思われ、理解されず、惨めで苦しかった」という場面。

精神科の門前薬局で長く働き、自身もメンタル面の問題を抱えたことのある経験からすると、メンタル疾患の方なども同じ悩みをもつことは多いです。

別に病気じゃなくても、

「ただの考え過ぎ」

「もっと強くならなきゃ」

「でも、苦しいんだ。変えたくてもうまくいかないんだ」

なんて、他人と比べた時の自分の「弱さ」に悩んでいる方はいると思います(正確には強い弱いの問題ではないので恥じる必要はゼロなんですけどね)。

私も今でもたまーにパニック発作を起こしかけますし、精神が敏感過ぎることに悩むことがあります。

他の記事にて改善策も色々書かせていただいておりますが、今回は同じように悩む方に対して

「大丈夫。私も同じだし。ここに仲間がいるよ!」

と伝えたい。

ついでに、「似たような人がいる」って思って、私も安心したい。笑

別にメンタル的なものに限らず、他の人にない悩みに苛まれている人は、この世の中にたくさんいると思います。

他の誰かが、そして自分自身も、その悩みを否定せず、ちょっとだけわかりあう意識を持てば、世の中もう少し生きやすくなるんじゃないかと思います。

理解できなくても、認めることはできます。

認めることすらしようとしない人は、ほっとこう。笑

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