【薬剤師執筆】 α遮断薬の使い分け

薬の使い分け
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現在の立ち位置

α遮断薬は、降圧薬による心血管イベントの抑制効果を検証した「ALLHAT試験」にて、利尿薬に比べ心不全の発症を2倍に増加させたなどの理由から、現在では第一選択薬としては使用されなくなりました。

ガイドラインでは、カルシウム拮抗薬・RAS阻害薬・利尿薬の3剤を用いても効果不十分な際の「第四選択薬」として位置付けられています。

適する患者

よく使われるのが「早朝高血圧(モーニングサージ)」の予防のため、前日の「夕食後」「就寝前」などに投与するという方法です。

早朝高血圧は脳卒中・心筋梗塞のリスクが指摘されているため、「朝の血圧が高い」といった方に適する場合があります。

他に、交感神経の抑制は「糖代謝」「脂質代謝」「排尿困難」などを改善する可能性があるため、これらの背景をもつ方にはよい適応となるかもしれません。

実際に、排尿障害に適応のある薬もありますね。

また、褐色細胞腫の場合はアドレナリン・ノルアドレナリン産生過剰によるα1作用を抑えなければならないため、この薬が第一選択薬となります。その後、血圧コントロールが得られたのち手術、が一般的です。

頻脈時にはβ遮断薬を併用することもありますが、褐色細胞腫では必ずα1遮断薬を先に投与する必要があります(β2遮断により更に血圧が上がってしまう可能性があるため)。

治療薬

「作用時間が長い」「用量調節が容易」なことから、「ドキサゾシン(カルデナリン®︎)」がよく使われます。

この薬と「ブナゾシン(デタントール®︎/デタントール®R)」は適応が高血圧のみです。

その他の「プラゾシン(ミニプレス®︎)」「テラゾシン(バソメット®︎/ハイトラシン®︎)」「ウラピジル(エブランチル®︎)」は前立腺肥大に伴う排尿障害の適応もあります。

更にウラピジルは「神経因性膀胱」にも適応があるため、前立腺のない「女性の排尿困難」によく使われます。

<参考>
・排尿困難治療薬の使い分け

コメント

  1. […] α遮断薬 […]

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