電話を顔と肩で挟み話しながら、何台ものパソコンの前でキーボードを叩く。
いくつもの仕事を同時にこなす「マルチタスク」を行うことが、デキる人間のイメージのように思われます。
中には天才的な能力でもって、集中力を分散させずに2つ以上の作業をこなせる人もいるかもしれません。
しかし、一般的には、人間の脳はマルチタスクはできないということが、研究で明らかになっています。
また、同時に頭に置いておける内容(ワーキングメモリ)は、個人差もありますが、だいたい3つと言われています。
つまり、デキる人間になるために複数の作業を並行して行うのは、無駄な努力となってしまう可能性が高い、ということになります。
実際、他のことに意識を取られている時というのはミスが起こりやすいです。
薬剤師の調剤業務でも、ミスが起こった時「他のことに気を取られていた」というのが非常に多いです。
また、マルチタスクを行うと、一見効率的ですが、ひとつひとつの作業スピードが遅くなります。
速度は遅くなり、ミスは増える。
つまり「天才」「特異体質」でない限りは、ひとつひとつの作業に集中する方が、結果として効率が良いのです。
ただ、実際は仕事でも家事でも、複数のやるべきことを抱えてしまうことはよくあります。
そのような時は、「目の前の仕事以外はすべてメモすることで、一旦頭から離してしまう」とよいです。
そうすることで集中力も高まりますし、何より頭がパンクしそうになるストレスから解放されます。
私も今日はやや仕事が多く、10以上の仕事をこなしていましたが、片っ端からメモして頭の中を常に1つにすることで、ミスもストレスも少なくさっさと帰ってくることができました。笑
色々考えながら生きるのは疲れるもの。
面倒なことは書き出して、頭で悩まないことが大切です。
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