マイナンバーカードのメリット
身分証明書になる
運転免許証・健康保険証・パスポートなどの代わりに、本人確認書類(顔写真あり)として使用できます。
近年、重要な手続き(銀行・郵便・クレジットカード関係など)では、顔写真のないものだと別にもう1点の書類が必要になるなど厳しくなってきています。
運転免許証やパスポートを持っていないという方には顔写真ありの本人確認書類として有用かもしれません。
個人的にはあまりメリットではないかな。笑
各種証明書をコンビニで取得できる
以下の書類がコンビニやスーパー、ドラッグストアなどにあるマルチコピー機で取得できます(自治体によって異なるため要確認)。
・住民票の写し
・住民票記載事項証明書(住民票の一部証明)
・戸籍証明書(戸籍謄本・戸籍抄本)
・戸籍の附票の写し(入籍から現在までの住所記録)
・印鑑登録証明書
・各種税証明書
夜間・休日も利用でき(6:30〜23:00)、自治体によっては手数料も安くなる場合あり。
就職・結婚・引越・相続・ローンなど、大きなライフイベントを控えている場合はあると便利かも。
ちなみに事前登録(マルチコピー機orICチップリーダのあるパソコン)しておけば本籍地以外での戸籍証明書の発行も可能。
でも登録に時間かかるから郵送の方が早いかも。笑
マイナポイントが利用できる
2020年9月〜2021年3月の間に使用したキャッシュレス決済(購入orチャージ)に応じて、最大¥5,000のポイント還元が得られるサービス。
還元率は購入orチャージの25%。すなわち¥20,000使えば最大の¥5,000が貰えます。
月に換算すると期間内に約¥3,000ずつ使えば最大還元。
あまりキャッシュレスを活用していない私でもそのくらいは使うので、利用しておけばおトク。
ただ、マイナンバーとキャッシュレスを同時に推進しようという意図が露骨。笑
健康保険証として使える
2021年3月より順次、保険証ではなくマイナンバーカードを提出することで、医療機関の受診ができるようになります。
これだけだと「別に保険証で良くね?」と思ったのですが、高齢受給者証や高額療養費の限度額認定証など、別の書類も不要になったり、医療スタッフが薬剤情報をオンラインで把握できるようになるため(お薬手帳不要)、将来的には余計な書類を持たず、マイナンバーカードだけで受診ができるように変わるかもしれません。
また、保険証切替中で手元になく、面倒な対応をしなければならない、といったことも減ります。
薬局薬剤師としては入力の手間や返戻を減らしたり、医療情報を共有できれば助かる部分もあるかも。
オンラインにて各種手続が可能
例えば確定申告。
一部のスマホやICチップリーダのあるパソコンで可能です。
税務署で長時間待ったりする手間を省くことができます。
オンライン手続にはマイナンバーカードを使わない「ID・パスワード方式」もありますが、こちらがID・パスワードを発行してもらいに一度は税務署に行く必要があるのに対し、「マイナンバー方式」はすべて自宅で完結可能。
ただ、操作手順は結構面倒なようです。笑
情報漏洩リスク
マイナンバー制度には反対意見も多いです。その多くは情報漏洩リスクに関連したものでしょう。
その中にはやや極端な意見も多いですが、リスクがゼロではないのは確かです。
海外で実際にあった事例としては
・保険会社への不正アクセスにより番号が盗まれた
・セキュリティ会社の社員が闇業者に流出させた
・個人になりすまして銀行口座やクレジットカードを作成した
などがあるようです。
実際にはマイナンバーだけが流出しても、顔写真や暗証番号による認証も存在するため、簡単に不正利用はできないようになっています。
とはいえ私には、それをかいくぐる方法があるのかはわかりません。というか、知っていたら私自身が危険人物でしょう。笑
今後、マイナンバーによりできることが広がれば、「利便性」は高まりますがそれだけ多くの情報が流出する「危険性」も高まります。
この辺りは慎重に判断していく必要はあるでしょう。
個人的見解
私の中ではマイナンバー制度は「効果はサプリ程度で、どんな副作用があるかわからない薬」です。ちょっと怖くて飲めないなあ、という感じ。笑
もちろん、今後ベネフィットがリスクを上回れば、考えを改める可能性もあります。
どうするべきか、私が答えを知っているわけではありません。
ただ、こういうのは、流されるままにやるのでも、狭い視野で批判だけするのでもなく、色々な視点から自分で考えて判断することが大切だと思っています。
「自分で決めること」が「幸福度」を上げるという研究もありますから。笑
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