飲酒・喫煙・やけ食い・ギャンブル…
できればやめたいと思いながらも、快感に勝てず、なかなかやめられない習慣は、多くの人が持っているのではないでしょうか。
やめられない原因は「ドーパミン」が欲しいから
有名な話かもしれませんが、こういった行動を続けてしまう原因のひとつは、快楽物質である「ドーパミン」です。
これらの行動をすると、脳内のドーパミンの分泌が増え、快感を感じます。
そして、依存度が高くなるほど、平常時のドーパミンの量が少なくなると言われています。
ドーパミンも身体には必要な物質ですから、脳はこれを何とか増やそうと、先に挙げたような悪習慣をさせようとしてくるわけです。
ドーパミンを増やせば依存度が減る
面白い研究があります。
お酒好きの方々を2つのグループに分け、片方のグループにドーパミンの分泌を正常にする物質を服用させ、全員に2週間の禁酒をしてもらいます。
その後、お酒を解禁させたところ、その物質を服用していた方々は、飲酒量が減っていたそうです。
つまり、ドーパミンをきちんと分泌させることにより、依存度を減らせる可能性があるということですね。
この研究は飲酒に関するものですが、他の依存に対しても一定の効果はあると思われます。
ドーパミンを増やす方法
では、このドーパミンを分泌させるにはどうしたらいいか。それは
①運動
②睡眠
③日光浴
④課題をクリアする
⑤自分にご褒美
です。
①〜③は主に生活習慣を整えましょうということですね。
④については「やらされ仕事」だと効果は薄いです。
自分なりに工夫したり目標を立てて「能動的」に行動することが大切です。
で、クリアしたら⑤自分にご褒美を与える。
もちろんこのご褒美が悪習慣ではよろしくないですが(笑)、いわゆる「プチ贅沢」みたいなことをするのはよいでしょう。
私の経験談をひとつ。
私もお酒が好きで、帰宅後は晩酌が楽しみなのですが、帰ってからまず少し運動をするようにしてみたら、そのあと晩酌を始めてもいつもより少量で満足できるようになりました(結局少しは飲んでるのかよ、という指摘はやめてね笑)。
推測ですが、運動することによりドーパミンが分泌され、お酒に頼って分泌させる必要性が減ったのではないかと思います。
よく、「悪習慣をやめるには代わりのストレス発散法を探せ」などと言われますが、医学っぽく言えば
「代わりのドーパミン分泌方法を探せ」
となりそうですね。
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