だいたいの日本人は(と言っても海外の事情は知りませんが笑)、本当に休まざるを得ない病気になるまで休みません。
いや、病気になっても「無理すれば出れる」状態であれば、仕事に出て来ます。
そして大抵の場合、「あの人は具合が悪くても頑張る。根性のある人だ!みんな見習おう!」
なんて、それを美化したりします。
そんなん、「美化」じゃなくて「馬鹿」だ!笑
いい加減、そんなくだらない社会はやめてほしいと思うのです。
同時に、みなさん一人ひとりも、「まだ限界じゃないから」なんて、ギリギリまで頑張るのはやめてほしいと思うのです。
一医療人として思いますが、病気は「治療」より「予防」の方が遥かに大切です。
そのためには、心身に違和感を感じた時点で、それが病気として発現する前に対処する。
「なんか疲れが取れない」
「なんかうまく眠れない」
「なんか食欲がない」
「なんかイライラする」
「なんか気持ちが落ち込む」
このような症状があったら、それはもう「病気予備軍」です。
この時点で、自分の不調にきちんと気付いて、休むなり手を抜くなりするべきです。
そうしないと、本当に病気になったり、他人を思いやれなくて人間関係の問題が起こったりするものです。
こういうと、「そんなことを言っても、頑張らなきゃいけない環境なんだよ」と言われますが、そういう人に限って、弱音を吐いたり「無理です」と言ったり、したことがない。
言ってみたら、意外と受け入れてもらえて、楽になることもあるのです。
心が、体が、なんとなく不調だなと思ったら、病気になる前に対処する。
その時点で対処すれば健康に戻れるのに、頑張り続けた結果、一生の病気を抱える方を、私は何人も見ています。
それに、「病気じゃないけど不調」の状態で生き続ける人生は、楽しいですか?
ちょっとおかしいな、という感覚にしっかり気づいてあげて、楽しく後悔のない生き方をしてほしいと思います。
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